JOURNAL
2026.09.27 — 活動情報

アートスペース福寿園「時をかさねて、美しく」閉幕

福寿園京都本店7階「アートスペース福寿園」にて開催されていた企画展
「時をかさねて、美しく ― 一服の茶と手仕事の記憶 ―」が、9月20日をもって閉幕いたしました。

本展は、木桶職人・中川周士氏とAntiques & Art Masa氏による企画展として、4月24日に開幕。
好評を受け、当初の会期から延長され、約5か月にわたり多くの皆さまにご来場いただきました。

今回、私自身も、本展に関わるプロジェクト全体のディレクションを担当させていただきました。

その仕事は、完成した展示を外から伝えるところから始まったものではありません。

まず、中川周士氏の工房「中川木工芸 比良工房」へ伺い、ものづくりの現場を拝見し、お話を伺うところから始まりました。

作品が生まれる環境や、長年積み重ねられてきた手仕事の背景に触れながら、展覧会の魅力をどのように伝えていくのかを考え、撮影からポスター・タペストリーなどの広報物制作、情報発信、そしてアートスペース福寿園のオフィシャルサイトの制作・運営に至るまで、一貫してディレクションを担当しました。

 

一つひとつを独立した制作物として考えるのではなく、工房で感じた空気、作品に込められた時間、作家の方々の思い、そして福寿園が大切にされている文化や美意識が、できる限り一つの世界観として伝わることを大切にしました。

工房を訪ねる。お話を伺う。どのようにその魅力を伝えるかを考える。言葉を整える。

リーフレット、ポスターやタペストリーへと展開する。

そして、オフィシャルサイトを通じて継続的に発信していく。

そうした一連の流れを、一つの世界観のもとでつないでいくことが、今回の私の役割でした。

今回の仕事を通して、あらためて感じたのは、「伝える」という仕事は、最後に広告物やWebサイトをつくるところから始まるのではなく、その人や場所、背景を丁寧に知るところから始まるということでした。

 

長期間にわたり、本展に関わる機会をいただけたことを、大変ありがたく感じています。

ご来場いただいた皆さま、作家の皆さま、福寿園の皆さま、そして本展に携わられたすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。

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